監督です。梅雨明け宣言が出たと思ったら、再び梅雨入りしてしまった感じですね!?
本日は、現在施工中の事務所及び店舗併用集合住宅の施工状況をレポートします。
今回の現場は、1階が事務所及び店舗、2階が集合住宅という構成になっていますので、
当初設計より上下階の音(遮音)について色々検討しました。
その結果、採用したのが吉野石膏の、「タイガーフロアシステム」です。
2階の床は、合板の上にタイガースーパーハード厚さ12.5㎜の2重張りしその上に12㎜の
フローリングを張っています。
タイガースーパーハードの2重張りの様子
1階の天井は、「プラ吊木」を使用して野縁を組んでいます。
プラ吊木の中に防振ゴムが内臓されていて振動を吸収し、下層階に振動を伝えない高い防振性に
なっています。
野縁(天井用下地)の様子
プラ吊木(メーカー:フクビ)
住宅金融支援機構(旧 住宅金融公庫)が、木造アパートに規定する床の遮音性能値が
LH-65以下とLL-60以下です。いづれの数値も、音響試験室での性能値です。
LHとは、天井も含めた床と天井をセットでの重量衝撃音遮断性能で、
LLとは、天井も含めた床と天井をセットでの軽量衝撃音遮断性能を示します。
この工法を使用するとLH-58(-7)、LL-56(-4)に下がります。
数値だけだと分かりづらいので、目安としては人の走り回る音や飛び跳ねる音が小さく聞こえたり、
スリッパの歩行音が小さく聞こえます。
店舗側の天井には、吸音用の吸音ボードのタイガースクエアトーンDを張ります。
コインランドリーのため、機器から出る音を上階に伝えないないように吸音するものです。
とにかく、人が住宅に住む上で音というものはとても気になり、人によって感じ方が異なります。
自分が不快に感じる音は雑音になります。
その雑音をいかに研究して工夫して取り除くことが大切だと思っています。
建物が完成した時には、音の様子を報告したいと思います。
アパート以外にも、一般住宅 特に2世帯住宅にも最適な工法かと思います。是非ご検討下さい。